確認を目的とした疑問文、それが付加疑問文です。ですので、誤解・間違いがないように答えなければいけません。しかし、その答え方の中にちょっとした落とし穴があるのです。ということで、今回はその答え方についてレッスンしたいと思います。
まずは、前回の「付加疑問文の作り方」のおさらいで、簡単な付加疑問文の例を作ってみます。
肯定文:
He is a teacher.(彼は先生です。)
これを付加疑問文にすると:
He is a teacher, isn’t he?(彼は先生だよね?)
否定文:
He is not a teacher.(彼は先生ではない。)
これを付加疑問文にすると:
He is not a teacher, is he?(彼は先生ではないよね?)
ここまでは、前回お話しした通りですので大丈夫ですね?では今回のテーマ、これらの付加疑問文に対しての答え方をレッスンしていきます。
と、その前に…
単純に彼は先生ですか?という疑問文の答え方は、お分かりですよね?
Is he a teacher?
先生の場合は Yes, he is.
先生じゃない場合は No, he is not.
これらを踏まえ、今回のテーマ、付加疑問文に対しての答え方を見ていきます。
彼は先生だよね?:
He is a teacher, isn’t he?
彼が先生の場合は Yes, he is.
先生じゃない場合は No, he is not.
これは、前記した、彼は先生ですか?と尋ねた場合と同じです。
さて、これからが落とし穴、否定文を確認する付加疑問文です。
彼は先生ではないよね?:
He is not a teacher, is he?
先生の場合 Yes, he is.
先生じゃない場合は No, he is not.㊟
このようになります。
何だか単純で簡単そうに感じますが… ㊟に注目してみましょう。日本語で「彼は先生じゃないよねぇ?」と否定の確認質問を受けた時、その人が先生じゃない場合、みなさんは「うん」と返答していませんか?しかし「うん」=「はい」と言うことなので、英語にすると「YES」。
つまり、「うん」=「YES」と返答したことになり、その人は先生 “Yes, he is a teacher.” と言う事になってしまうのです。
他の例を使ってみると、
「お腹空いてないよね? You are not hungry, are you?」→「うん(空いていない)」
こう答えると、英語の場合は「うん=YES、つまり、空いている(I am hungry.)」となってしまうのです。なので、空いていなければ、「NO」と反応しなければいけません。
「もう要らないよね?」→「うん」。は英語だと、「要る」となってしまうと言う事なのです。なので、要らなければ、「NO」と反応しなければいけません。
「日本人は、はっきりしない…。」なんて事をよく外国人が口にします。性格上の違いもあるかとは思いますが、こういった言葉の文化、「YES / NO」と言う、単純な反応の違いも関係しているのかもしれませんね。
☆最後に、付加疑問の作り方の補足を一つ。
I am right, amn’t I? (私は正しいよね?)前回の、付加疑問文の作り方に従って作ると、こうなります…
が、これは間違い!!
正しくは、I am right, aren’t I? となります。
理由は、「amn’t I」と言う言い方は存在しないからです。簡単に理由を言うと、発音上の問題です。「amn’t」と言う発音がしづらいという事から来ています。ですので、因みに言うと「I amn’t」も存在しません。この場合は「I’m not」となります。
二回に分けて触れてきました「付加疑問文」、是非意識して使ってみて下さい。会話の幅が広がって、とてもナチュラルな感じになりますよ。
さて、帰ろうかな。。。
It’s not raining outside, is it?・・・・YES.
Oh, no… I don’t have an umbrella!!
☆HISASHI☆